国土交通省が毎年実施している政府統計の一つに、「住宅市場動向調査」というものがあります。
これは国の住宅関連政策のための基礎資料とすることを目的に作成されているもので、新築分譲住宅や中古マンション、賃貸住宅など様々な住宅に係る世帯の状況や融資の利用状況等を、全国(一部調査は三大都市圏)を対象に調査した統計資料となっています。
政府統計という単語を見るとなんだかお堅く感じてしまいますが、「困ったことは何だったか?」というような調査もあり、内容はアンケート調査のようなものです。
住宅の新規購入や住み替えを検討する際、世間ではどうなのかな?と思うことがあれば、この「住宅市場動向調査」を見ることで何か参考になるかもしれません。
ここでは令和3年度の住宅市場動向調査から、購入資金や住宅ローンに関するいくつかの調査結果を引用し、ご紹介させていただきます。
①資金調達に関する事項
≪国土交通省住宅局 令和3年度 住宅市場動向調査報告書 P41より引用≫
注文住宅、分譲戸建住宅、分譲マンション、中古戸建、中古マンション、リフォームについてそれぞれの平均購入資金、及び借入金と自己資金の内訳についてグラフにまとめられたものです。
※1土地を購入した新築世帯 ※2建替え世帯
※注文住宅の調査地域は全国、その他住宅は三大都市圏での調査
最も購入資金が高いのは土地を購入する注文住宅で平均5,112万円、最も自己資金比率が低いのは分譲戸建で約80%は借入金であることなどがわかります。リフォームについても大半は自己資金ですが、およそ20%はローンの利用があるという事も特徴的です。
②住宅ローンの年間返済額
≪国土交通省住宅局 令和3年度 住宅市場動向調査報告書 P45より引用≫
※注文住宅の調査地域は全国、その他住宅は三大都市圏での調査
住宅ローンがある世帯の年間返済額は、分譲マンションの取得世帯で最も高く150.4万円。
世帯年収に占める返済負担率は、分譲戸建住宅で最も高く19.8%となっています。

最後にローンとは関係ありませんが、わかりやすい調査の一例として、通勤時間の調査などがありますのでご紹介します。
③通勤時間
≪国土交通省住宅局 令和3年度 住宅市場動向調査報告書 P34より引用≫
こちらは住替え前後で通勤時間がどう変化したか?という調査です。
分譲マンション、中古マンションを取得した世帯および民間賃貸住宅に入居した世帯では減少。
中古戸建住宅を取得した世帯では横ばい。注文住宅、分譲戸建住宅を取得した世帯では増加しています。
注文住宅にせよ分譲住宅にせよ、一戸建ては広さを求めて住み替え前よりもやや遠くへ引っ越していることが、通勤時間の調査からも想像できますね。
なお三大都市圏での調査ですから、首都圏のみだともう少し長い通勤時間になると予想されます。
※建替えを除く三大都市圏

いかがでしょうか。今回は令和3年度の住宅市場動向調査から、いくつか調査結果をピックアップしてご紹介させていただきました。
お一人お一人の住宅購入に直接プラスになるような情報は無いかもしれませんが、全国的なスタンダードを知ることが考えをまとめる上での参考にはなると思います。
詳細をご覧になりたい方は以下のリンクよりご覧ください。リンク先にPDFの資料がございます。
住宅ローンのお問い合わせは▶コチラ◀
